小説になった家
谷崎潤一郎が実際に住み、「痴人の愛」の主人公の住居のモデルにしたと言われる神戸市東灘区にある旧宅が、この4月1、2日に一般公開されました。7月に取り壊されるそうで、外観も内部もかなり老朽化していましたが、天井の照明の取り付け跡や窓などを見ると、当時ではハイカラなつくりだったように想像できます。生まれも育ちも東京の谷崎潤一郎は、関東大震災をきっかけに移住した阪神間が気に入り、21年間も住んだそうです。しかもその間、13回も引越しをし、その環境を小説のイメージに取り入れていったため、この辺りにはゆかりの家や景色が点在しています。土曜日には、岡本の家を見学した後、30分程歩いて南下し、「細雪」を書き始めたという「倚松庵~いしょうあん~」も行ってみました。こちらは丁寧に手入れされていて、暖炉付きの洋間もある素敵な日本家屋でした。昨年芦屋にある「谷崎潤一郎記念館」も訪れましたが、肉声のテープなど、資料が充実しています。この後、香枦園まで電車に乗り、川沿いに夙川駅まで戻りました。桜はまだ3分咲きまでもいってませんでしたが、気持ちの良い散歩が出来た一日でした。
主人公の名から 天井の照明あと
「ナオミの家」。
倚松庵
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